製造工程の紹介

明治より大正、昭和16~17年ごろにかけてネクタイの有力問屋は「自家工場」を持ち、製織から製品加工まで一貫して行っておりました。その為、「自社の生産設備による商品の生産」が少なくありませんでした。
しかし、戦後はこのような「自社の生産設備による商品の生産」の形態は見られなくなり、織物専門の業者に発注して生産するようになってきました。
現在の「織物ネクタイ」の生産地としては「京都西陣」「八王子」「博多」「桐生」「足利」などで、中でも「西陣」では古くからの伝統を生かし、「織物ネクタイ」の主産地として知られています。
現在は、一部の作品で写真のようなダイレクトジャガード織機を使い、製作しております。この織機は、パソコンを使用しており現代の技術を上手く取り入れ日々革新を行っております。
人と機械を上手く組み合わせることにより、より繊細により細密な表現を可能にしております。
また、生地からネクタイに縫製する際も職人が一針ごと丁寧に縫製しております。
このように多くの人が携わりながらネクタイを製作しています。
当社のネクタイは伝統技術の「西陣織」の特徴である光沢感、キメの細かさを最大限に生かしながら近代技術を上手く生かした物づくりを日々思考錯誤しながら行っています。
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当社では、上記の工程図の中の【 企画製紋の工程 】を担っております。そこで当社が担っております工程の内容を簡単にご説明いたします。
【 企画製紋の工程 】
・図案業:
美しいネクタイの柄も、図案家の手によって生み出されます。
・意匠業:
図案を紋紙に取るために、方眼紙に写し直します。この方眼の目が紋紙の穴に関係づけられます。
・紋彫業:
図案が写された方眼紙の目に従って紋紙に穴を開け、短冊型の紋紙を綴り、図案から紋紙を作ります。
当社ではオリジナルの柄を製作し、それに合せた色の配色を行ない、お店の方や一般のお客様に販売しております。「他にはないもの」「オリジナリティーあふれるもの」を目指して製作しております。このホームページは、多くのお客様に自社のネクタイを少しでも知って頂き、また実際に手にとって頂き、西陣織の締めやすさや、面白さなどの良さを知って頂く為に開設いたしました。
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当社の西陣織オリジナルネクタイの製作風景になります。
画像を製作したのが20年以上前ですので画像が荒く、音声が小さいです。
また、撮影時よりもう少し機械化が進んでいる部分もありますが現在も同じように製作しています。
人の手によって丁寧に作られていく様子をご覧ください。